アドセンス審査では、ブログ記事をかなり細かくチェックされるケースがあります。
そのため、審査を通すための記事は今回お伝えする内容を参考に、細心の注意を払って投稿していきましょう。
ややボリュームが多いですが、少しずつ慣れていきましょう!
審査基準とNG内容
さて、Googleアドセンスの審査には少しやっかいな点があります。
それは「これを満たせば絶対に合格!」「これしたから不合格!」のような、具体的かつ絶対的な情報が分からないということです。
似たような内容で申請したとしても、合格することもあれば不合格と見なされてしまうこともあります。
つまり、審査基準が完全ブラックボックスかつあやふやなんですよね。
機械的に判断していたり、不特定多数のGoogle社員が判断したりしているため、と言われています。
さらに、時期により審査が厳しいと感じることもあれば、今は緩いなと感じることもあります。
私が初めて審査に挑んだときは厳しかったようで苦労したのですが、その後、5記事くらいで合格してしまう人が続出するような緩い時期もあったりしました。
なので、アドセンス審査は「審査通過にプラスだと考えられる条件をなるべく多く満たし、逆に不安要素はなるべく取り除いていく」という戦い方がベストと心得て挑むのがオススメです。
審査は複数回、挑めますので、もし不合格になってしまったとしても必要以上に落ち込むことはありません。
とはいえ、Googleの公式ページ上で禁止されているようなもの、明らかにNGとわかる事項はありますので対応していきましょう。
【NG事項】避けるべきジャンル、ワード
知らずに書き始めてしまった際、非承認の原因になりがちなのが「ポリシーに準拠していない」という不合格理由。
アドセンスでは規約により、禁止されているジャンルがあります。
禁止事項に該当するジャンル、ワードで記事を書いてしまうと「ポリシーに準拠していない」という理由で不合格になってしまいますので注意が必要です。
ここでは、NGジャンルやNGキーワードの中でも、特に書いてしまいがちなものを以下に記載しておきます。
公序良俗に反するものは、基本的にNGだと考えてください。
- お酒やお酒を連想させる外食(居酒屋やスナックなど)
- タバコやタバコを連想させるもの
- 危険ドラッグおよび薬物に関連するもの
- ヘルスケアに関連するもの
- ハッキング、クラッキング関連や不正行為を助長するもの
- ギャンブル関連(パチンコ、競馬、競輪、宝くじなど)
- アダルト関連、アダルトを連想させるもの
- 児童ポルノを連想させるもの
- 暴力を連想させるもの、反社会的なもの
- 誹謗中傷や他の誰か(組織を含む)傷つける可能性があるもの
- 戦争、武器および兵器に関連したもの
- 宗教などの一般的にセンシティブなもの
抽象的なところも多いですが、「子供に見せても良いかどうか」を1つの判断基準とすると良いですね。
尚、これらはあくまで審査におけるNG項目です。
審査に通った後は、上記の規制はかなり緩くなります。
実際、私の周りにもギャンブル関連ブログにアドセンスを設置して収益化している方がいます。
NGについて、より詳しく確認する場合は以下に記載がありますので、目を通してみてください。
コロナ(COVID-19)や、ロシアウクライナ問題(戦争)など、時事的な情報などもタイムリーに追記されていきます。
また、数年前にGoogleでアップデートがあって以来、医療系に関するコンテンツは個人ブログが上位に来ないようになっています。
そのため、医療・健康系についても審査の際には触れない方が無難ですね。
【仮説】事例から学ぶ、避けるべき(!?)な具体的ワード
- ナンパ(公序良俗に反するもの?) → 記事内から削除後に通過した事例あり
- 不倫(公序良俗に反するもの?)
- 赤ちゃんのオムツかぶれ(衛生・医療系?)
- ホテル、宿屋(アダルト?)
- 温泉、足湯(アダルト?)
審査用記事でおさえるべきルール
ここでは、審査記事を書いていく際、おさえておきたいルールについて説明します。
以下の順番で、おさえるべき項目について説明していきますね。
- 文章
- ジャンル
- 画像や動画
- 記事装飾
- Twitterからの流入
それでは、いきましょう!
1.文章
実際に記事、文章を書いていく際におさえておきたいのがコチラ。
・最低約3000文字の記事を10記事程度
・オリジナリティ(主観、独自の情報)を意識した文章
・ユーザーに役立つ情報(=タイトルや見出しにしっかりとキーワードを使う)
・外部リンクは必要でない限り貼らない
・改行は文末のみ
それぞれ、補足しておきます。
1−1.最低約3000文字の記事を5〜10記事程度
まず、記事数ですが最低で3000文字程度の文章が10記事程度が最低限必要だと考えてください。
極端に文字数が少ないと、低品質と判断され、審査落ちしてしまう可能性があります。
また、30〜50記事など記事数が増えれば増えるほど、不合格時の原因特定が難しくなり修正・改善作業が大変になってしまいますので注意しましょう。
(時期やブログの特徴的に、記事を増やしてPVも増やしたほうがいい、という場合もありますので随時お伝えします)
文字数はツールを使うことで簡単に計測できます。
1−2.オリジナリティ(主観、独自の情報)を意識
続いて、オリジナリティ。
極端な話、他のブログを一言一句、丸パクリしたような記事を書いても価値がありませんので審査不合格となってしまいます。語尾だけ、チョロっと変えるのもNGです。
また、審査に通るまでは余計な引用も控えましょう。本来は引用タグというものを用いて引用箇所を明記すれば、他人の文章を引用することは著作権違反ではありません。
ただ、引用は「自身の主張を裏付けるために使い、あくまで補足でなければならない」というルールもあります。
「私はこう主張します。ほらこの人もこう言ってますよ→(引用文を貼る)」という流れならOKです。
引用がメインになってしまうのはNGというわけですね。
自分の主観(意見、体験談、感想)や、自分なりの有益情報など・・、オリジナリティある文章を書いていきましょう。オススメは「事実を書いたら主観」、「事実を書いたら主観」という風に、事実と主観をおりまぜながら書いていくスタイルです。
…主観を書くの大変、って思われるかもしれませんがフランクに考えてもらって大丈夫です。
以下に例文を記載しておきますね。
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【CASE1】
この公園は池袋にあります。(事実・誰でも同じ文章になる)
子供の頃、よく連れてきてもらったんですよね。当時は、まだブランコしかなかったのですが…(主観・実体験)
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【CASE2】
立川市の昭和記念公園で毎年8月に開催されているのが昭和記念公園花火大会です。(事実・誰でも同じ文章になる)
当日、園内はかなり込み合うので、駅周辺の飲食店を予約して、お店から見るのがオススメです。私はたまたま友人が駅から徒歩10分弱のマンションに住んでいたので、そこから例年みているのですが…(主観・実体験、有益情報)
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このような感じで、気軽に実体験を織り交ぜていければOKです。
なお、実際に記事を書いていくと、真面目な方ほど詳しく調べて書いてくださり、事実が多くなる傾向にあります。
全体の割合でいくと4割〜5割くらいは主観を含めて書いていくイメージにすると良いです。
1度、記事を書き終えた後に事実と主観を色分けしてみると自分がどの程度、主観をかけているか判断しやすいのでオススメです。
1−3.ユーザーに役立つ情報(=タイトルや見出しにしっかりとキーワードを使う)
記事を書く際、審査時に限らずですが、ただの日記にならないようにしましょう。
価値ある記事を提供することが重要です。
記事を書く際には必ず、読者に価値を提供する、読者の役に立つという事を意識して記事を書いていきましょう。
「価値あるコンテンツ」って具体的にはどういうこと?と思われたかもしれません。
一言でいうと、価値あるコンテンツ・価値ある記事とは、オリジナリティーやユーザービリティーに優れ、読者の役に立つ記事です。
この価値あるコンテンツを追求するという姿勢は、審査に通った後も継続していきましょう。
なお、読者の役に立つ記事というのを、もう少し噛みくだくと「読者が知りたいと思っていること、悩んでいることの答えを教えてあげる記事」と言えます。
そうした記事を書いていくためにも、記事のタイトルや見出しにしっかりとキーワードを用いていくようにすると良いです。
(※ここでいうキーワードとは、ユーザーが検索窓に入力する単語、1つ1つのことです。「結婚 いつ頃 意識」と検索窓に入力するのを想定した場合、結婚もキーワード、いつ頃もキーワード、意識もキーワードと呼びます。)
みんな何かを知りたくて、Googleの検索窓にキーワードを入れるわけですから、その答えを実体験を踏まえて分かりやすく回答してあげるということが重要です。
どのようにしてキーワードを選ぶのかなどの詳細はキーワード選定の講義をご覧ください。
キーワード選定の手法はいくつかありますが、まずはこの2本の動画の内容に沿っていければOKです。
1−4.外部リンクは必要でない限り貼らない
審査に通るまでは外部リンクもなるべく貼らないようにしましょう。
せっかく、あなたが審査に通るようにブログを書いていても、リンク先のサイトがGoogleに「有害、ふさわしくないコンテンツ」と判断された場合、リンクを貼ったあなたのサイトまで「有害、ふさわしくないコンテンツ」だと判断されてしまう事があるためです。
ただ、例えば厚生労働省のHPや、appleの公式サイトなど、明らかに有害サイトではないとわかるならOKです。
その際ももちろん、外部リンクを貼る必要性が明確にあるものだけにしましょう。
1−5.改行は文末のみ
文章は、しっかりと読点(。)で終わるようにしましょう。
「、」など文章途中のところでは改行をしない方が良い傾向にあります。
以下を参考に、一文が終わるまでは改行をしないようにしていきましょう。
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【NG例】×文章途中での改行をしているケース
Googleアドセンスの審査基準は、
色々あり曖昧なところもありますが、
落選リスクを減らす事が大事です。しっかりと今回お伝えしてきた
内容に目を通して実践してみましょう!
【OK例】○文章途中での改行をしておらず、読点で終わっているケース
Googleアドセンスの審査基準は、色々あり曖昧なところもありますが、落選リスクを減らす事が大事です。
しっかりと今回お伝えしてきた内容に目を通して実践してみましょう!
================================
なお、「!」や「♪」などを「。」の代わりに使うのもOKです。
1−7.パーマリンク、タグ、カテゴリを設定
各記事においてパーマリンク、タグ、カテゴリをそれぞれ設定しましょう。
カテゴリは10記事の場合、3つ程がオススメ。
少なすぎ&増やしすぎに注意です。
1カテゴリに最低3記事はある状態で申請することをオススメします。
パーマリンク、タグ、カテゴリの設定方法については、こちらの動画の30:10〜あたりをご覧ください。
>>記事作成の流れ
2.ジャンル
先ほど記載した「避けるべきジャンル」はNG。
特化ブログ運営に先立ち、ジャンル選定をしてもらっていると思います。
選定したジャンルが主観を入れやすかったり、NGジャンルやNGワードに明らかに触れなそうなジャンルだったりしたら、選んだジャンルの記事を書いていきましょう。
ですが、審査段階では、あなたが今後やっていくジャンルの記事ではなくても大丈夫です。
「まずは自分の主観を入れやすいジャンル、書きやすいジャンルの記事を書いていく。審査を通過した時点で、それらの記事は非表示に。そして、当初、選定したジャンルの記事を書いていく。」みたいな流れもありです。
たとえば、地域系のブログ。
地域の公園や神社、その他レジャースポット情報や、お祭りなどのイベント情報なんかを書いていくイメージです。あなたの地元や、ゆかりのある地、詳しい場所や興味のある場所についてなら特に書きやすいはずですよ。
このあたり、すでに選んだジャンルでここまで解説してきたポリシーを満たすのが難しそうでしたら、お気軽にご相談ください。
3.画像や動画
記事には画像や動画を貼り付けることで、読者の読みやすさもアップさせることができます。
記事で使用する画像の注意
記事で画像を用いる際はフリー素材、もしくは自身で撮影した画像を用いていきましょう。
著作権違反の画像を用いることが、審査落ちの要因になってしまうためです。
そのため、もっとも安心なのはフリーのイラスト素材画像、およびフリー画像。
自身で撮影した画像を用いる際は、著作権違反に相当しそうな内容やNGキーワードなどが写り込んでしまわないように注意しましょう。
インスタやTwitter、Youtube動画の埋め込みなども、かつてはNGでしたが現在は埋め込んでいても審査通過しているケースが多いため、OKです。
有名人の顔写真を使いたい場合などは、ダウンロードしてアップロードすると著作権違反になってしまうので、SNS埋め込みをうまく使っていきましょう。
繰り返しになりますが無難で色々と考える必要もなく、オススメなのはフリーイラスト&フリー画像です。
なお、記事内で画像を用いる際は、見出しの直後に画像を挿入するのが見やすくてオススメです。
【便利なフリーイラスト&フリー画像サイト】
本文中に貼る画像
画像を本文中に挿入する際は、代替テキストを必ず入れるようにしましょう。
・代替テキスト
・タイトル
の2つは必ず入力します。
おおよそ20文字以内で、画像の簡潔な説明を書いてあげます。
タイトルと代替テキストは同じ内容でもOKです。
同じ代替テキストの画像が1記事に2つ以上入らないようにしてください。
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像は以下の通りにすると合格しやすい傾向があります。
・見た目に全記事通して統一感がある
・画像を見ただけでタイトルがすぐわかる
例えば以下のようなものですね。
これはある記事のアイキャッチ画像を例に挙げていますが、このブログは他全記事通して
「フリー画像もしくは自分で撮った写真の上に黒丸、その中に記事タイトルのキーワードを書く」
というアイキャッチ画像で統一されています。
ヘッダー画像
また、ヘッダー画像も作ると良いです。
デフォルトのままよりは、ヘッダー画像があるサイトの方が合格率が高い印象です。
イメージとしては、こんな感じです↓
一番上のブログタイトルが表示されているところの画像を変更する、という感じですね。
「cocoon ヘッダー画像 サイズ」
などで検索すると出てきますが、幅は1240pxが良いようです。
縦はお好みのサイズでOKです。
作成できたら、
WordPress管理画面 → cocoon設定 → ヘッダー → ヘッダーロゴ
のところに画像をアップロードすれば設定完了です。
画像の編集
画像編集の際は「photoscape」や「Canva」というのがオススメです。
(こだわりが無ければ「Canva」で良いかと思います)
無料かつ十分な機能があるためですね。
使い方も直感的にできて簡単ですし、もしわからなくても
「photoscape 使い方」「canva 使い方」とかで検索してみるとたくさん出てきます。
作成したサイトヘッダーを画像にするには、
ワードプレス管理画面 → cocoon設定 → ヘッダー → ヘッダーロゴ
の箇所に画像を設定すればOKです
ぜひお試しください!
4.記事装飾
文字に色付けしたり、吹き出しを活用したりすることで印象が良くなります。
目視の際に、しっかりとしたサイトだなと判断されやすいのではないかと想定しています。
以下記事を参考に、お好みの装飾をしてみてくださいね。
5.X(Twitter)からの流入
PV数がある程度ある、というのも合格するブログに共通して言えることです。
目安として、ブログ全体で1日100PVくらいあると合格率は上がる印象です。
はじめたてのブログは弱小ドメインのためSEO流入が多くは見込めないので、Xからの流入を図って実現します。
たくさんのフォロワーは不要で、以下のようなイメージです。
記事執筆後は毎回、記事を手動でインデックスする
記事を書き終えた後に必ずやるべき重要な作業があります。
あなたのブログを検索エンジンに掲載してもらうための作業です。
記事はどんなに優れた内容だとしても、公開しただけですぐ検索エンジンに反映(検索結果に表示)されるわけではありません。
検索結果に掲載されるまでに時間差が生まれます。(掲載される=インデックスされる、という表現をします)
せっかく書いた記事ですので、なるべく早く読んでもらいたいので、なるべく早くインデックスしてもらいたいですよね。
そのために、記事を書き終えた後に必ずやっている作業。
それが、Googleに「記事を書いたので、なるべく早めに検索エンジンに反映、インデックスさせてください!」とお願いする作業です。
Search Consoleという機能を使って、1記事ごとに手動で行う作業です。
この作業を行うことで、Googleのロボットがあなたのブログを巡回しにきて、あなたのブログを検索エンジンになるべく早めに載せてくれるようになります。
Search Consoleを用いて、手動で記事を検索エンジンに反映させる方法についてはコチラをご覧ください。
・ Search Consoleを使って手動で記事を検索エンジンに反映させる方法
自分の記事がインデックスされているかを確認する方法
「site:自分の記事のURL」をgoogleで検索することでわかります。
検索結果に対象記事のリンクが表示されたら、インデックスが完了しているということになります。
インデックスされない場合
Search Consoleをしても、必ずしもすぐにインデックスしてくれるというわけではありません。
特に、ブログ初期については遅い傾向にあります。
まだ立ち上げたばかりで、Googleからの信用が低い、認識が薄いというイメージですね。
継続的な更新作業や記事の質を上げる作業、Twitterなどから流入させて読んでもらう作業などをしていきながら、ある程度の期間が経過することでインデックスされていくケースが多いです。
以下、ざっとまとめておきますね。
一般的にインデックス遅いとき、
①そもそも世の中的に少し遅め
②競合が多いキーワードだと少し遅め
③一致率が高いと少し遅め
④記事質が低いと少し遅め
⑤アクセス数/更新頻度が低いと少し遅め
⑥内部リンク上手く使えていないと少し遅め
など複数の要因がある感じです。立ち上げ直後も基本遅めですね。
・数日してインデックスされてなければ再度インデックスしてみる
・記事の更新、追記、新規追加などをしていく
・Twitterで記事のURL付きの投稿してアクセス集める
・書いてる人が少なそうなニッチなキーワードねらう
などが対策候補になります。
以上が審査用記事を執筆する上で抑えておきたいポイントになります。
なお、繰り返しになりますが、時期によって審査基準が変わる可能性はあるということは頭の片隅においておいてください。
このページは審査の傾向を見て、適宜更新していきます。
それでは、各ルールを理解されましたら記事を執筆していきましょう!
ここまで読んで…
キーワード選定・記事の書き方コンテンツからここまで読んでみて、
「記事を書くときは制約が多いな…」
「結局何に注意しなきゃいけないんだっけ?」
「記事の書き方、ボリュームが多すぎて、いざ1記事目書く際に具体的にどう手を動かせば良いのかわからない…」
という状態になる方が多かったので、手順を実際に手を動かしながら解説しました↓
「最低限これだけは抑えてほしいもの」
をまとめてありますので、もしルールにがんじがらめになってしまったら、いったんこれだけ守って記事を書いてみてください。
その他必要なことはスズキの添削を通してお伝えしていきますので、まずは執筆してみましょう!